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レズビアン・カップルの子どもの研究


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やったねリサーチがまた出ました

レズビアンの子どもは問題行動が少ない-研究発表
Kids of lesbians have fewer behavioral problems, study suggests

(CNN) -- 約25年かかった研究の結果、レズビアンの家庭に育った子どもは、心理的によく適応していて、他の子どもたちより問題行動が少ないことがわかった。

この研究はPeriatrics(小児科)という専門雑誌に月曜日に発表されたもので、精子提供によって妊娠したレズビアン・カップル78組を追跡し、一連の質問紙や面接によって子どもの適応度を調べたものである。

(CNN) -- A nearly 25-year study concluded that children raised in lesbian households were psychologically well-adjusted and had fewer behavioral problems than their peers.

The study, published Monday in the journal Pediatrics, followed 78 lesbian couples who conceived through sperm donations and assessed their children's well-being through a series of questionnaires and interviews.




この研究はカリフォルニア大学サンフランシスコ校のNanette Gartrell, MDによって行われたもので、彼女はハーバード大学医学校の教員でもあったそうな。

で、natの予想通り、この研究に対する批判というのが出ているんですが、それらをnatなりに分析してみたいと思います。


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CNNによると、この研究では研究対象者である母親たちを妊娠中、あるいは人工授精中にインタビューし、さらに子どもが2歳、5歳、10歳、17歳の時にもそれぞれインタビューしてデータを取ったそうです。

それで、この研究に対する批判として真っ先に上げられるのが、研究費の出所。
この研究は、Gill Foundation(ジル財団)、 Lesbian Health Fund from the Gay Lesbian Medical Association(ゲイ・レズビアン医学界のレズビアン・ヘルス基金)などのゲイ、レズビアン支援団体から研究費を得て行われたものだそうです。だから、出資者の意向に沿った結果が出て当然だ、というのがその批判。

この批判は正当な批判です。そもそも、いくら研究だ科学だと言っても、人間が行うわけなので、全ての先入観や思い込みを排除した100%中立な研究ってのはそもそもあり得ないんです。データ分析に使う統計法だって、100%確実な結果というのはあり得ないという前提の下に作られてるし。だから、出資者の希望とか、研究者の思い込みとかが研究に反映されることは大いにあり得ます。
ただ、それはこの研究だけに限らず、どの研究にも全てに言えることじゃないでしょうか。
新薬の治験なんかは、製薬会社がその費用を出してることがほとんどだし。
大規模な研究をしようとすると莫大な費用がかかる。なので、研究者はその費用を財団法人や国に頼るしかなく、それらの財団法人や国は自分たちの関心のある、または自分たちの役に立つ研究にしか金を出さないんです。
だから、どの研究にもそういう投資者たちの思惑がその背後にあるんです。
研究者も、莫大な費用と人力をかけて長期間研究をするなんて、かなりの個人的な思い込みがないとできないでしょう。
だから、どの研究にもそういう意味で主観が入って当然なんです。今回発表されたこの研究に限ったことではありません。
ただ、こんな風に言うとサイエンスの根本を否定してしまって身も蓋もないんですが、ここで大切なのは研究者の学者としてのIntegrity(尊厳)じゃないかと。
投資者の意向や自分の先入観・思いをしっかり把握&理解して、研究に対するそれらの影響をできるだけ少なくしようと努力している学者もたくさんいるので、研究自体を否定してしまうのは間違いだと思います。


この批判以外にも批判の対象になりそうな点は、CNNのレポートを読んだだけではまだいくつもあります。
たとえば、こういう長期の研究では、最初に集めた研究対象が全部最後まで参加し続けるということはまずあり得ない。途中でドロップアウトする被験者は必ず出てくるんです。
この研究の場合、どういうレズビアン・カップルがドロップアウトしたかと考えると、研究の途中で別れてしまったカップル。子どもが荒れたり、何らかの問題を抱えてしまって、こんな研究に協力している場合ではないビアン母たち、などなど。
そうすると、そういう大きな問題のなかったビアン家庭だけが17年後まで残ったという可能性が大いにあるわけで、となると、そういう家庭の子どもの問題というのは一般の家庭に比べて少ないのは当たり前、と。
ただ、この研究で一般の異性愛者の家庭も同じように17年間追跡して比べていたのなら、それらの家庭にも同じドロップアウト現象が起こったはずで、その上でビアン家庭とノンケ家庭の17年後の子どもの適応を比べて、ビアン家庭の方が子どもの問題が少ないという結果が出たなら、ぐっど

ただ、CNNのレポートではその当たりの詳しいことがわからないので、Pediatricsの記事をちゃんと読んでみたいと思います。


このCNNのレポートは同性愛支持側と反対側の両方の意見を反映させようとしていて、反対側のコメントも載ってるんですが、Wendy Wrightという聖書の価値観を支持するConcerned Women for America(アメリカを危惧する女性の会)の会長の最後のコメントがコレです。

「子どもは同性カップルに育てられたほうが、母親と父親に育てられるより良い、などという研究には疑いを持つべきです。」「そういうのは一般常識や現実を単に無視するものですから。」

"You have to be a little suspicious of any study that says children being raised by same-sex couples do better or have superior outcomes to children raised with a mother and father," she said. "It just defies common sense and reality."



はあ~???

一般常識や「現実」が正しいって言いたいんでしょうか、このヒト。
だったら、世の中の科学者や学者たちはみんな廃業です。
500年くらい前までは地球は平らだというのが「一般常識」で「現実」だったんですけど・・・

そもそも、同性愛者家庭に育った子どもたちが、異性愛者家庭に育った子どもたちより問題が多いということが(万が一)あるとすれば、それはこの社会のホモ・フォビアや同性愛差別の影響が大いにあるとは思わないんでしょうか?
ホモ・フォビアな社会だから、母親が二人いる子どもは学校で苛められるんです。
それで、子どもに心理的な問題が出てきても、それは二人の母親の問題ではなくて、社会の問題でしょーに

ちなみに、親の性的指向は子どもの情緒発達に全く関係ない、という研究結果など、同性愛家庭は子育てに悪影響を与えるという「一般常識」を否定する研究は他にもあります。



nanetteanddee.jpgああっ、今気づいたんですが、この研究者、ナネット・ガートレルさんって、Training Rulesの監督さん、Dee Mosbacherのパートナー(結婚相手)さんだ
写真向かって左がドクター・モスバッカー(?)で右がドクター・ガートレル。




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Comments

このトピックって本当に奥が深いですよね
 Natさん、私もちょうどこのトピックを調べていたところだったので有難うございました。Natさんの言うとおり、研究費を出した団体がGLBTだったからという批判は「それがどうかしました?」と言うことですよね。だってよくいろんな研究結果が発表されるじゃないですか。例えば「コーヒーを一日3杯以上飲む人の癌罹患率が低い」とかね。あの研究の出資団体はどこ?というのは見え見えですよね。基本的にアメリカでは研究費用を国から助けてもらうか、他の団体や企業から出してもらうので出資団体や企業の思惑に沿った研究結果を得るために努力することはありがちだと思う。問題は研究方法の正当性。
 今気になっているのはどんな統計方法を使ったかだけれど、それは実際の論文を読むことが出来ないので今は何とも言えませんが。調査方法としては親と子供のアンケートと言うことでこの部分で多少の批判が出る可能性があるけど、他のリサーチもこの方法を使っているのでそれ自体でこのリサーチの信憑性を壊すものではないと思います。問題はアンケートの中にどんな質問事項の分類があったかということだと思いますが・・・。
 今のところ学術的な批判がウェブ上に出ていないので、もう少し待たないといけないとは思いますが、リサーチ上の落ち度が無ければ、十分信頼にたる研究結果だと思います?
 私が注目したいのは研究者のNanetteの発言で「レズビアンの母親は間違って出来ちゃったのではなく、熟考を重ねて産み、子育ての計画も良く練られている」と言うこともこの結果の原因の一つだと思います。これって(今のところ)レズビアンが「座布団3枚」ってことですよね。このことはレズビアンの地位をあげるだけでなく、一般の子育て自体の問題の解決方法を探る要因になると思う。同性愛は社会悪ではなく、人類を向上させるのに役立ちうることを表していると思います。これからも良いトピックを期待しています!!
 
そうそう、同性愛カップルの場合、できちゃった婚とかってあり得ないですから(笑) 人工授精となるとその費用とか準備とか、それはもうしっかり二人で話し合って決めなきゃならないことがてんこ盛りですから、そういうことができるカップルというのはそれだけでも子育ての覚悟が違うでしょうね。
このアーティクルは、ココ(http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/abstract/peds.2009-3153v1)からpdfのファイルが無料でダウンロードできるようです。あたしはまだ読んでないんですが、要約を読んだ限りでは、研究法がちょっと甘いかな。比較対照にCBCLの標本データ使っちゃってるしv-389 でも、93%ものビアン・カップルがこの研究の最初から25年間ずっと協力し続けてるって、それだけでもすごいv-405
 
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Author:nat
アメリカ在住延べ17年のレズビアン。New YorkからTexasを経てCaliforniaに辿り着きました。世間ではカタイと思われる仕事をしてますが、自由度の高いところが気に入っています。花も恥らう四十路真っ只中。無口なくせにボケ&ツッコミを忘れない根っからの大阪人です。

*写真は実物と似ても似つかないことがありますので、ご注意ください。

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