LESBIAN CINEMA PARADISE

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初恋-第五章


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序章  第一章  第二章  第三章  第四章


映画の途中でいなくなったあのコ。
後を追ってあのコの部屋の前に佇むあたし。
イヤだったんじゃないか、嫌われたんじゃないか、ってそればかりが気になっていた。

ごめん、もうしないから。

そう言おうと思って覗き込んだ、あのコの部屋。

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家具らしい家具なんて何もなくて、床にFUTONと呼ばれるマットレスが敷いてあるだけの部屋。
その無機質な部屋の中で、FUTONに横たわるあのコの姿が薄明かりに照らされた。

あ・・・

あたしは一瞬自分の目を疑った。
信じられない、思っても見なかった光景が、そこにあった。



肌触りのよさそうな白いレースのキャミソールとショーツのランジェリーだけを身に着け、あのコはあたしの目の前にいた。

え・・・

あたしはどこを見ていいかわからなくて、あのコの視線を探した。
二人の目が合った。
あのコの目はいつになく真剣な、大人びた目で、そこに呆然と立ち尽くすあたしを見上げ、ほんの一瞬視線を絡ませると、すぐに目をそらした。

心臓が、張り裂けそうだった。

あのコは何も言わず、そのまま動こうともしない。

何して・・・

何してるの、なんて馬鹿な質問が口から出そうになったけど、それは声にならなくて、
次の瞬間にあたしは・・・


あたしは、FUTONに倒れこんで、あのコに覆いか被さって行った。
そして、
あのコの身体があたしを受け止めた。

いいの?

その状況が信じられなくてそう訊いたあたしに、あのコは、

キスはキライだから、

そうはっきりと言った。


それは、きっと、あのコなりの、マーチンへの気遣いなんだろうって、あの時は咄嗟にそう理解したけど、本当はもっと別のわけがあったのかもしれないって、今はそう思うよ。
でも、その時はそんなことを考えている余裕なんてなかった。

自分が何をしているのか、何をしようとしているのか、
女の子を抱くってどういうことなのか、どうすればいいのか、
何も知らなかったし、何もわからなかった。

だけど、そんなことをあのコに悟られてはいけないような気がして、無我夢中で、
ただ、あのコを喜ばせたい一心で、
ただ、この想いを伝えたくて、

あたしは、夢中であのコを、抱いた。


ツルツルのキャミソールを通してあのコの身体を感じながら、
頬や額や耳や瞼や、唇以外のありとあらゆるところにキスをして、
首筋に唇を這わせ、そして胸の膨らみを口に含んだ。

んっ・・・

だんだんと荒くなって行く息遣いの中に、時々、短い小さなあのコの喘ぎ声が漏れる。

目を見たら、気持ちが抑えられなくなりそうで、あのコの唇を求めてしまいそうで、
だからあたしは、その息遣いと小さく漏れる声に全神経を集中させて、それだけを頼りに、
あのコはそんなあたしにその身体を預けていた。

静かで無機質な空間の中で、言葉なんて一言も交わさないまま、あたしはあのコの下着を取って、手と唇と全身であのコを溶かして行った。
だけど、本当は、自分でも何やってるのか全然わかってなんかいなくて、そこから先にどうやって進めばいいのか、本当にいいんだろうか、とまだ戸惑っていた。
すると、あのコは、そんなあたしの戸惑いに気づいたかのように、何も言わずにあたしの手を取って、あのコの中に導いて行った。


夢中だった。今ならどうして欲しい?って訊けるんだけど、その時はそんなこと訊けるわけなんかなくて、ただ馬鹿みたいに、こうすればいいんじゃないかと勝手に想像するまま、あたしはその手を動かし続けた。


んっ・・・

こぼれ出る声とあのコの息遣いが、さらに荒くなってきたような気がした。
そうしたら、突然、あのコはあたしの手を自分の手で制止するようなしぐさをした。
あたしは、自分の手の動きを止めた。


イッたの?

わからなかった、本当に、ただ止めて欲しかっただけなのか、それとも・・・
興奮した自分を少し落ち着けてから、そう訊いたあたしに、あのコは、

マーチンと同じこと訊くんだね、

と少し冷たく応えた。


ごめん・・・


あのコが口にしたその名前で、一気に現実に引き戻されて我に返ったあたしは、あのコから身体を離した。

natちゃんだけ服着ててずるい。

いつもの口調に戻ったあのコは、自分だけが裸なのに気がついて、恥ずかし紛れにそう言ったみたいだった。
そして、そう言われて初めてあたしは自分が服を着たままなことに気がついた。
薄紫色の半そでのポロシャツと白のコットンパンツ、昼間でかけた時の格好のままだった。
服を脱ぐ余裕なんて、自分のことなんて構ってる余裕なんて、全然なかったよ。

床に散らばったキャミソールとショーツをあのコに渡すと、あのコはそれを素早く身に着けて、再びそこに横たわった。
あたしはそのまま、服を着た格好のまま、FUTONの上であのコの隣に横たわり、もう一度あのコの頬にキスをして、あのコを背後から抱きしめた。

好きだよ・・・

あのコの耳元でそう囁いた。
あのコは、何も、言わなかった。

そして、二人はいつの間にか眠りに落ちた。




when you love a woman
you tell her that she's really wanted
when you love a woman
you tell her that she's the one
she needs somebody
to tell her that it's gonna last forever
so tell me have you ever really
really really ever loved a woman



第六章へ続く



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Comments

前の写真とは雰囲気違いますね。

この曲も彼女がよく聴いてました。natさんと好みが似ているのかな。

「どうして欲しい?」
初めての時そう聞かれました。natさんの記事を読んで当時を思い出し、朝から気だるい気分になってしまいました。
 
まだ終わりじゃないですよね?終わらないで。
二人がこのあとどうなったのか、とても気になります。

彼女はどんな思いだったのか、その事を思ったり、Natさんのことを思ったり、本当に切ない。人を好きになる、と言う事は簡単じゃないんだって事を改めて思いました。
 
>Gattchanさん
写真は、LCP訪問者を煙に巻く作戦です(笑)
このシリーズに出てくる曲は必ずしもnatの好みというわけではないんです。決して嫌いなわけじゃないんですが、ちょっとこだわって選んでます。
朝から気だるい気分にさせてしまって申し訳ないです。
そういえば「どうして欲しい?」ってあたしが相手に訊くのはちょっとSが入ってるときでしたv-356(←大暴露)
普段は、訊いてもたいてい応えてくれないので、訊かないし、訊かなくてもわかるしねv-415 う~ん、書き直そうかなぁ・・・

>Natsuさん
まだ終わらないです。これからです(笑)
すっかりお話に入り込んでくださって、ありがたいような恥ずかしいようなv-356

 

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プロフィール

nat

Author:nat
アメリカ在住延べ17年のレズビアン。New YorkからTexasを経てCaliforniaに辿り着きました。世間ではカタイと思われる仕事をしてますが、自由度の高いところが気に入っています。花も恥らう四十路真っ只中。無口なくせにボケ&ツッコミを忘れない根っからの大阪人です。

*写真は実物と似ても似つかないことがありますので、ご注意ください。

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